​STORY

　これはもう時効だが、学生の頃から年齢を偽り大人達と一緒に社会に出て働いていた。単に家が貧乏だったということもあるが、「早く自立したい。もっと外の世界を知りたい。」という気持ちが人一倍大きかったせいもある。高校卒業後、旅に出ることを夢に抱きフリーターで貯蓄する予定だったが、帰国してから"会社に勤める"ことがイメージ出来なかったため「一回は就職を経験してみたい。そして、どうせなら日本の文化を感じられるところで働きたい」と箱根の旅館に就職を決める。

　その後、箱根の噴火事件を機に、地元のバーでアルバイトを始めるが、1ヶ月後、突然マスターがいなくなり"店長"として働くことになる。(当時19歳)

　多忙な日々が続き、気づけは3年。最初は馬鹿にされることが多かったが、周りのサポートのおかげでお店は大繁盛。それと同時に自信を身につけた私は「人生をここで終わりたくない。自分にはもっと可能性があるはずだ。」と、副業で「作詞作曲」「歌手」「絵描き」などをしていた私は、周りの反対を押し切り、アーティスト一本でその道に進んだ。

​　「努力は見せるものではない。」が、「人に勇気と元気を与えたい。」と生きている私は、全てを取り繕い、簡単にそつなくこなしている姿を見せるのは、人に勇気を与える行動ではないと思った。等身大の私を見てもらうのも立派な仕事なのだ。

それに気がついたのは2017年。癌が見つかり活動を休止した時だった。その経験を生かし2019年からマルチアーティストとして再スタート。

​現在はプロデューサーとしても活動し始めた。DreamZone